S2000に「タイプR」を求める場面をよく見かけます。
走りを追求した構造やエンジン性能からして仕方ないとは思います。
エンジンヘッドカバーも赤いですし。
しかし「S2000に欠けていたものがあり、タイプRになれなかった」みたいな視点は
いちオーナーからすると、解せない。
ホンダの伝統「Sシリーズ」として生まれたクルマなので、オープン2シーター。
その部分がタイプRにはない持たされた「余白」のような部分であると感じます。
「劣っている部分」のように言われると、オーナーとして反発したい心が疼きます。
ずっと「S」なのです。
懐の深い、高性能なオープンスポーツだと思います。
サーキット走行できる性能を持ちながら、
暮らしにも寄り添って潤いを与えてくれるのですから。
「売れなくて一代で終わった」とも言われますが、
S2000という歴史を10年で“完結”させているような気がします。
そんな歴史から見ても唯一無二のスポーツカーだと思います。