ホンダ S2000のボディカラーに
「プレミアムサンセットモーブパール」という色があったこと、
開発担当の方が女性だったことを思い出しながらふと「女性目線」について考えてしまいました。
前職のゴルフ情報誌時代からこれまでの仕事で、
幾度となく要望のあった「女性目線で」。
女性が少数派だったジャンルに縁があったためでしょう。
「女性ならではの視点で」、「女性にうれしい●●」
実は、よくわかりません。子どももいないですし。
カーライフにおいては、女性目線とは「子育てにやさしいクルマ・構造」といえるとは思います。たしかに、道具として用途とリンクさせるとそうなるんです。
あとは「可愛い色」、「小柄な体型」、「日焼け問題」などが紐付けされますね。
女性の自分が語ることで、要望を出した側の意図に合致する要素があれば、目線として成立するのかもしれません。
例えばカーライフでいうと、中古車業界で最近使われているのかは不明ですが
「女性ワンオーナー」というワード。
女性使用=きれいに使われている意味なのでしょう。
あれに違和感がありましたね。
自分の目線で言うなら「状態は覚悟してほしい」の意味だと思ってしまいます。
性別的な傾向として、自分も含めて機械について知ろうとしない(苦手意識が強い)からです。
「車に興味がない」、「車に詳しくない」と答えるのは、
これまで女性のほうが多かったと思います。
「女性ワンオーナー」がよく使われていた時代はとくに。
オイル交換など適切なメンテナンスがされていない可能性がある…。
ここで自分語りを入れてしまうと、
自分の「クルマ好き」は「生き物好き」の延長だと思っています。
生き物に置き換える部分が「女性的」と思われるかもしれないですね。
女性特有の「母性」も影響しているのでしょうか。
愛車に名前もつけていますし。
動物に置き換えると、例えば犬種によって罹りやすい病気があり、
予防するにはどうするか、治療していくうえでどんな世話をするか、
飼育者は勉強しますし、少しでも異変がないかどうか観察すると思います。
クルマも似た部分があると思います。獣医はメカニックです。
頼りにしているメカニックの方を「主治医」と呼ぶこともあります。
近年、クルマ好きの女性は増えていると感じます。
愛車を大切にする女性も増えているようです。相棒・家族同然の存在。
世の中のクルマに対する価値観や愛着度がアップデートされていくと良いですね。
いち女性として思います。